テクニック第21回~40回

ナチュラルハーモニクスのこつは触れるだけ!ギターでのやり方&音程を解説

ポンポンポン~♪

通常の音とは違う、綺麗な幻想的な音。

これがナチュラルハーモニクスです。

第22回はナチュラルハーモニクスについて解説していきます。

実際にどんな感じな音なのか弾いてみたので、まずはご覧ください。

動画終盤のポンポンポン~♪ってやつが、

ナチュラルハーモニクス(単にハーモニクスとも言います)です。

ちなみに弾いてるフレーズはB’z「Home」のイントロ風です。

ハーモニクスの鳴らし方

少しコツがいりますが、何回も練習しているうちに力加減がわかってきますので大丈夫です。

ハーモニクスはフレットの上を軽く触れた状態でピッキングすることによって鳴ります。

しかし、どこのフレットでも鳴るわけではありません。

ハーモニクスを鳴らすには鳴らしやすいポイント

(ハーモニクスポイント)を知るのが先決です。

ハーモニクスポイントは5、7、12フレット

ハーモニクスが鳴りやすいのは以下のフレットです。

  • 5フレット(フレット=fと略)
  • 7f
  • 12f

5f・7f・12fでフレットバーの上を軽く触れた状態で、ピッキングすると金属音のような幻想的な音が出ます。

これがナチュラルハーモニクスです。

6弦から1弦まで全弦で鳴りますので、しっかり出せるようにしましょう。

その他のハーモニクスポイント

上記の5f、7f、12fは鳴りやすいポイントでしたが、他にもハーモニクスが鳴るポイントはあります。

4f、2と2/3f等です。

2と2/3fはわかりづらいので説明します。

まず大雑把に説明すると、2fと3fの間です。

もう少し細かく説明すると、間といっても2fと3fの真ん中ではなくやや3fよりのところです。

2フレットと3フレットの間にあるので、当然フレットはありません。

なので、フレットの上を軽く触れる他のハーモニクスとはちょっと違うタイプのハーモニクスです。

正直、かなり鳴りづらいです。

エレキで歪ませないとわかりづらいかもしれませんね。

ハーモニクスの音程

各ハーモニクスポイントでの音程をわかっていると曲中で使えるようになりますので、鳴りやすいポイントの音程は覚えておいた方が今後のためになると思います。

まず、5fと12fは開放弦と同じ音程が鳴るので次の通りです。

ハーモニクスの音程 5フレットと12フレット
  • 6弦5f、12f⇒E
  • 5弦5f、12f⇒A
  • 4弦5f、12f⇒D
  • 3弦5f、12f⇒G
  • 2弦5f、12f⇒B
  • 1弦5f、12f⇒E

7fは開放弦に対して5度の音程が鳴るので次の通りです。

ハーモニクスの音程 7フレット
  • 6弦7f⇒B
  • 5弦7f⇒E
  • 4弦7f⇒A
  • 3弦7f⇒D
  • 2弦7f⇒F#
  • 1弦7f⇒B
7フレットのハーモニクスは7フレットの実音と同じ音になるんです!

これを知っているとアドリブの際にも使えます。

【Q&A】ナチュラルハーモニクス

ナチュラルハーモニクスが上手く鳴らない・・・

まず確認して欲しいのは強く押さえていないかという点です。フレッドバーの真上を軽く触れるだけです。押弦するとナチュラルハーモニクスは鳴りません。

次に確認して欲しいのは押さえている指を離すタイミングです。すぐに離してないでしょうか?うまく触れるだけの状態が作れていれば指を離す必要はありません。サステイン(音の伸び)が欲しい場合はハーモニクスが鳴ってから指を離しましょう。

ナチュラルハーモニクスまとめ

ハーモニクスを鳴らすコツは、

  • 鳴らしやすいポジション(ハーモニクスポイント)で
  • 弦を押さえるのではなく軽く触れる

ということです。

そんなに難しいテクニックではないので、

「幻想的で素敵だな」

と思った方は積極的に取り入れてみてください。

ハーモニクスも追及していくと奥が深いです。

タッピングハーモニクスやアーミングハーモニクス、その他にもなんて名前なのかよくわからないハーモニクスもあります。

(たぶん私が知らないだけですが・・・)

アーミングハーモニクスは第19回で解説しています。