スケール

リディアンスケールの使い方解説!ギターならメジャーペンタを軸に覚えよう!

こんにちは。東京都府中市のギタースクール、ハヤタギタースクールです。

今回はリディアンスケールを説明していきます。

リディアンスケールの使い方や覚え方、特徴などを詳しく解説します。

一部のロック系ギタリストはリディアンスケールを積極的に取り入れてます。

リディアンスケールが弾けると怪しい雰囲気を演出出来るので、ぜひマスターしましょう。

リディアンスケールの構成音

例としてFリディアンスケールの構成音と音名を表にまとめてみました。

構成音 Fリディアンの音名
1度 ファ
2度
3度
♯4度
5度
6度
7度

※♯4度が特性音

リディアンスケールのスケールノートは、

1 2 3 ♯4 5 6 7

となります。

Fリディアンスケールでは、

ファ ソ ラ シ ド レ ミ

となります。

3度と7度がメジャーなのでメジャー系のスケールです。

3度と7度はコードの性質(明るいor暗い)を決める。♭3度や♭7度だとマイナー系。

リディアンスケールの使い方

リディアンスケールは、メジャースケールの第4音をルートとするコードⅣ△7に対応しています。

キー=CではコードF△7の時にFリディアンスケールが使えます。

メジャースケールでのメロディー作りやアドリブにマンネリを感じている人は、ぜひリディアンスケールを覚えて使ってみてほしいですね。

基本的にはメジャー7th系のコードに使用できるのですが、Ⅰ△7に対するリディアンスケールの使用は私的にはあまりおすすめ出来ません。

このことについて書いてある理論書がなかなか無く、ちゃんとした理論的なことはよくわかりませんが、Ⅰ△7という落ち着くトニックコード時に♭5(=♯4)の音が鳴るのはなんか合わない気がします。

あえてアウト感を狙う場合はこの限りではないですが。

メジャーペンタ+2音でリディアンスケールが弾ける!

リディアンスケールはメジャーペンタトニックスケール(メジャーペンタ)に2つの音を足すと弾けます。

リディアンスケールとメジャーペンタを比較してみます。

リディアン
のスケールノート
メジャーペンタ
のスケールノート
1 1
2 2
3 3
#4
5 5
6 6
7

リディアンスケールとメジャーペンタトニックスケールを比較すると、リディアンスケールにはメジャーペンタトニックスケールが含まれている事が分かります。

メジャーペンタを弾きながら

  1. #4
  2. 7

の2つの音を足せばリディアンスケールが弾けます。

CメジャーペンタのダイアグラムCメジャーペンタ

上の図はCメジャーペンタのダイアグラムです。

続いてCリディアンのダイアグラムを見てみましょう!

CリディアンスケールのダイアグラムCリディアンスケール

先程のCメジャーペンタに赤丸()の2つを足せばCリディアンスケールになります。

2弦7フレットの赤丸が#4の音でリディアンスケールの特性音になります。

早田
早田
リディアンっぽさを強く出したい時は、#4の音を強調してください。

ますは1弦と2弦にだけ#4と7の音を足すのがおすすめです。

慣れたら1オクターブ低い#4と7を足すと良いでしょう。

上記ダイアグラムのポジション付近で1オクターブ低い#4と7は、3弦4フレットと4弦4フレットになります。

メジャーペンタ+2音でリディアンスケールを弾くメリット

メジャーペンタ+2音でリディアンスケールを弾く最大のメリットは、ペンタトニック系フレーズを使いながらリディアンスケールが弾ける事です。

なぜなら多くのギタリストにとってペンタトニックスケールは弾き慣れてるからです。

弾き慣れている指グセを弾きながら、リディアンに移行出来るのはとても便利です。

リディアンスケールと他のスケールとの比較

リディアンスケールとメジャースケールの比較

メジャー系スケールなのでメジャースケールと比較してみましょう。

イオニアン(メジャー) リディアン
1 1
2 2
3 3
4 ♯4
5 5
6 6
7 7

違いは1音だけ。4度です。

リディアンスケールは4度が♯4になります。

(♯4というのは別名♭5ともいい、なかなかクセの強い響きをする音です。)

メジャースケールの4番目を半音上げて弾けば良いのですが、メジャースケールを弾いてる時に4だけ#4にとっさに変更するのは難しいでしょう。

リディアンスケールは、上記で解説した「メジャーペンタ+#4+7」という使い方・覚え方が最もおすすめです。

リディアンスケールとリディアンドミナントスケールの比較

続いてリディアンドミナントスケール(リディアン7thスケール)との比較です。

リディアン リディアン7th
1 1
2 2
3 3
♯4 ♯4
5 5
6 6
7 ♭7

リディアンドミナントスケールはリディアンスケールの7を♭7に変えて、ドミナント7thコードに対応させたスケールです。

セッションなどではドミナント7thコードが多く使われます。

マイナーペンタやメジャーペンタでしかアドリブが出来ない人は、リディアンドミナントスケールやこれから解説するミクソリディアンなどを使うとおしゃれギタリストの仲間入り出来ます(笑)

リディアンスケールの特徴

リディアンスケールの特徴は#4度の危うさです。

早田
早田
スケールの特徴的な音の事を特性音(キャラクタリスティックノート)と言います。リディアンスケールの場合は#4が特性音です。

#4(=♭5)があると正直綺麗には聞こえないです。

だけどちょっと不協和音っぽく響く雰囲気がリディアンスケールの魅力なんですよね~。

個人的にはリディアンスケールって知的な印象を受けます。

リディアンスケールQ&A

アヴォイドを避けて弾くにはどうすれば良い?

key=CではトニックであるCコード時に4度(F)がアヴォイドになります。
Cリディアンスケールなら4度のアヴォイドを避けて弾くことができます。(ドレミファ♯ソラシ)

リディアンスケールまとめ

リディアンスケール独特の地に足がつかないような感じは、正直使い勝手が悪いと思います。

しかし逆にその浮遊感みたいなのをうまく組み込んでいるギタリストもいます。

ロック系ギタリストならジョーサトリアーニやスティーヴヴァイなどが有名です。

結局は使う人のセンスなのですね。

メジャースケールでのメロディーに飽きた人は、リディアンスケールで新たな世界に踏み込んでみてください。