府中のギター教室ハヤタギタースクールです。
第29回もギタリストにとって大変重要な問題である指の独立、
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各指の力の差
みなさんは各指の力の差はどの位あるでしょうか?
薬指と小指は練習で改善出来る
まず次の2つのフレーズをハンマリングで、
それぞれ何回か繰り返し弾いてみてください。
①3弦5f人、6f中、8f小
②3弦5f人、7f薬、8f小
※fはフレット
※※人=人差し指、中=中指、薬=薬指、小=小指
多くの方は①の方が弾きやすいと思いますので、
②が弾きづらいという前提で話を進めさせていただきます。
もちろん、①の方が苦手な方はこれから書いていく方法を、
人、中、小でやってもらえば代用出来ますのでお付き合いください。
どうして②の方は動かしづらいのでしょうか?
前にも書いたように薬指と小指は神経が近いので仕方ないと言えば、
仕方ないですが、
世の中にはこれを克服して薬指と小指の組み合わせのフレーズを、
物凄いスピードで弾いている人もいます。
そういう人は手の構造が生まれ持って違うからでしょうか?
もちろん多少は生まれ持ったものもあるでしょうが、
そういう人でも①と②のフレーズを比べたら、
①の方が弾きやすかったはずだし、①の方が速く弾けたと思います。
ではどうやって②を①と遜色ないレベルにまで出来たのか?
ここで私が弾いた動画をご覧ください。
Mr.BIGのコロラドブルドッグ(Colorado Bulldog)のイントロ部分です。
ちなみに私は、薬指と小指の組み合わせは全然速く弾けないタイプでした。
薬指と小指の組み合わせが得意なギタリストで有名なのはポールギルバートですが、
ポールギルバートはインタビューでこう言っていました。
「僕はバカな子供だったから、
各フレットに各指を対応させて弾いていたんだ。
つまり1弦の8f、10f、12fのようなフレーズでは、
10fは薬指で押さえないといけないと思っていたんだ。
そうなると人差し指から2f離れるフレーズは薬指で弾かないといけなくなるわけ。
僕のスタイルはこうして出来上がったんだ。」
だいたいこんな感じの内容でした。
つまりポールギルバートのような薬指と小指の達人でさえ、
トレーニングしたから器用に動かせるようになったのです。
私のように薬指と小指の分離をあきらめかけていた人には、
希望を持たせてもらった記事でした。
誰もが練習すればポールのようになれるというつもりはないですが、
練習で改善出来る問題なのです。
中指と薬指の開きが重要
ポールを始め②のフィンガリングが得意な人をたくさん研究して、
気づいた事の1つに、
中指と薬指の間が結構開いているということです。
当然私も真似してみました。
そして数十分練習しただけで、
薬指と小指のフィンガリングがスムーズになったのを感じました。
これには本当に驚きました。
なぜなのか理由を考えてみたのですが、
おそらく薬指と小指の神経が近いように、
中指と薬指の神経も近いのではないでしょうか?
なので指を広げることによって独立性が増し、
連鎖的に薬指と小指の組み合わせにもいい影響を及ぼしたのではないかと思います。
うまく言葉で表現できない感覚なのですが、
薬指が開く事によって指板と薬指が近づく感覚がありました。
そしてガルネリュウスのshuさんをはじめとする、
テクニカル系のギタリストに多い指のフォームが理解出来た瞬間でした。
中指と薬指が開くとあのようなフォームに近づくんだなと。
あのようなフォーム。
文章で伝えるのが難しいし、
動画で伝えるのも難しい感覚なのでもどかしいのですが、
②の運指が苦手な人は、
中指と薬指の間を常日頃から広げてみてください。
ギターを持っていない時は、
右手のこぶしを挟んで広げてみてくだい。
この方法により薬指と小指の運指が苦手な人は劇的に変化すると思います。
その他の方法も次回以降書いていきます。
私独自の見解に付き合っていただきありがとうございました。