スケール

メジャーペンタトニックスケールの覚え方。度数を把握すると使い方は無限大

東京都府中市のギター教室ハヤタギタースクールです。

今回はメジャーペンタトニックスケールについて解説していきます。

マイナーペンタトニックスケールのページで説明したことはさらっと進んでいくのでもしわからなかったら、

マイナーペンタトニックスケールのページも読んでみてください。


メジャーペンタトニックスケールの構成音

Cメジャーペンタトニックスケールの構成音です。

構成音(ディグリー) 音名
1度
2度
3度
5度
6度

構成音は1、2、3、5、6度で構成されています。

ペンタトニックスケールですので、5音で構成されています。

Cメジャーペンタトニックスケールの場合、ド、レ、ミ、ソ、ラになります。

Aマイナーペンタトニックスケールの構成音がラ、ド、レ、ミ、ソなので、構成音は全く同じになります。

Cメジャーペンタ=Aマイナーペンタ

(その理由は、平行調のページで説明したことと同じ理由です。)

つまり、Cメジャーペンタトニックスケールは、

Aマイナーペンタトニックスケールの2番目から並べ直したスケールと言えます。

同じ構成音でもスタートの音を変えるだけで、明るく聞こえたり、暗く聞こえたりします。

Cメジャーペンタ=Aマイナーペンタのような関係(平行調)をいくつか例示しておきますので確認してみてください。

平行調の関係となるペンタトニックスケール
  • Gメジャーペンタ=Eマイナーペンタ
  • Dメジャーペンタ=Bマイナーペンタ
  • Aメジャーペンタ=F#マイナーペンタ
  • Eメジャーペンタ=C#マイナーペンタ

平行調の関係は5音階だけでなく7音階のメジャースケール、マイナースケールでも一緒です。

Cメジャースケール=Aマイナースケール


メジャーペンタとマイナーペンタを比較

ギターの指板上で、Cメジャーペンタトニックスケールを確認してみましょう。

図1

Cメジャーペンタトニックスケール ダイアグラム

マイナーペンタトニックスケールのページで紹介したAマイナーペンタのダイアグラムと同じなので使い回しが出来て楽です(笑)

Cマイナーペンタトニックスケールのダイアグラムも載せます。

図2

Cマイナーペンタ ダイアグラム

わざわざ2つ掲載したのには訳があります。

アドリブをする際にとても大事なことです。

それは、マイナーペンタを3f(f=フレット)低い方にづらすとメジャーペンタになるということです。

 

Cマイナーペンタの場合だと6弦8fスタートですが(図2)、

Cメジャーペンタの場合6弦5fスタートです(図1)。

Aマイナーペンタの場合だと6弦5fスタートですが、

Aメジャーペンタの場合6弦2fスタートです。

7thコードはメジャーペンタで対応可能

Cメジャーペンタは7度の音がありません。

m7も△7も構成音に含まれていません。

これを逆手にとって(?)、

ドミナント7thコードが出てきたらメジャーペンタでうまく対処出来ます。

ドミナント7thコードは(キー=Cの場合G7)、

1、3、5、m7という構成になっています。

 

わかりやすくざっくりというと、

7thコードはメジャー系コード(1、3、5)とマイナー系コード(m7)が一緒になっているコードなのです。

何気に複雑で難しいコードなのです。

ですが、メジャーペンタは7度の音がないので、ドミナント7thコードが出てきても使えます。

メジャーペンタは7度の難しい部分を避けているので、m7が含まれる7thコードでも使えるのです。

しかも、ブルース的な発想で使われるマイナーペンタと違い、メジャーペンタならコードトーンにそくしたプレイが可能です。

ドミナント7thコード時には実はマイナーペンタも使えます・・・。

とてもブルースっぽくなります。

まとめ

メジャースケールから始めて、マイナースケールマイナーペンタ、メジャーペンタと解説してきました。

大事なのはこの4つのスケールです。

他のスケールは、この4つが理解出来れば対応出来ることが多いです。

これからいろんなスケールを学ぶ上で覚えておくと役立つことを書いておきますので、参考にしてみてください。

スケールを学ぶのに役立つこと
  • スケールやコードの構成音を数字で把握すること
  • 平行調の把握(Cメジャーペンタ=Aマイナーペンタ)
  • 6弦ルートのダイアグラムを覚える(図1、2)