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府中のハヤタギタースクールです。
今回はアドリブを弾く際に重宝するドリアンスケールです。
クールという言葉がぴったりなスケールです。
ドリアンスケールの構造
構成音は
1 2 ♭3 4 5 6 ♭7
となります。
コードの性格を決める3度と7度がマイナーなのでマイナー系のスケールです。
マイナースケールとの違いは6度の違いだけです。
(マイナースケールの場合6度は♭6)
マイナースケールで弾くともろに悲しい感じになってしまいますが、
ドリアンスケールで弾くとそこまで悲しくない、クールな感じを演出できます。
どんな感じか動画を用意したのでご覧ください。
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コード進行に合わせてドリアンスケールを切り替えて演奏しています。
ドリアンスケールの場合上の動画のように、
スケールの上行と下行をだらだら弾くだけでもそれなりには聞こえます。
続いて。
単純なスケールの上行下行ではないフレーズも弾いてみました。
ご覧ください。
少しおしゃれな雰囲気になったと思います。
ドリアンって素敵ですね(笑)
ではドリアンスケールが使えるシチュエーションとはどんな場面かを解説していきます。
ドリアンスケールが使える場面
ドリアンスケールは、
メジャースケールの第2音をルートとするコードⅡm7に対応しています。
キー=CではDm7の時にDドリアンスケールが使えます。
理論書のようなわかりづらい表現を避けてかみ砕いて言えば、
キー=CでDm7が出てきたところで普通のギタリストはDドリアンを使おうなんて意識せず、
Cメジャースケールを弾いています。
ここ重要!!
なぜならCメジャースケールの第2音であるD(レ)から並べ直したのがドリアンだから、
結局CメジャースケールもDドリアンスケールも構成音はドレミファソラシなのです。
Cメジャースケール=Dドリアンなのです。
ですのでキー=Cの曲で、
Cのダイアトニックコード上のコードであるDm7が出てきたところで何の問題もないので、
普通はCメジャースケールで弾き続けます。
ではどういう時にスケールチェンジが必要かというと、
部分転調した時です。
キー=CでFm7というノンダイアトニックコードが出てきた時に初めて、
ドリアンスケールを使おうかなと考えるわけです。
これから勉強していくモード全般に言えますが、
部分転調しないような曲では普通そのキーのメジャースケール、
もしくはマイナースケールで弾きます。
それに飽きた(?)ギタリストは部分転調しないような曲にフリジアンとかを使ってきますが、
かなり上級者のやることです。
まずはノンダイアトニックコードが出てきたら、
そのコードに対応したいくつかのモードスケールを考えます。
今回のドリアンスケールはマイナー系のスケールですので、
キー=Cの曲でノンダイアトニックコードであるFm7やGm7が出てきた時に、
FドリアンスケールやGドリアンスケールで対処します。
うまく対処するための音楽理論ですのでそこをまず理解してほしいです。
Ⅱm7-Ⅴ7(ツーファイブ)
Ⅱm7というコードはサブドミナントの代理としてⅤ7と組み合わされ、
コード進行の代表的な終止形Ⅱm7-Ⅴ7(ツーファイブ)として、
いろんな場面で出てきます。
このⅡm7-Ⅴ7というコード進行にメロディーやアドリブを弾く際に、
ドリアンスケールが最も有効なスケールとなります。
部分転調が多い進行ですとⅡm7-Ⅴ7が頻繁に出てきますが、
Ⅱm7に対応したドリアンスケールでⅤ7の部分も乗り切る事が出来ます。
(Dドリアンスケール=Gミクソリディアンスケールなので)
まーあまり難しいことは後回しにして、
Ⅱm7-Ⅴ7が出てきたらドリアンスケールと覚えてみてください。
例えばキー=Cで
C△7ーF△7ーEm7-A7
が出てきたらEm7-A7の部分はキー=DのⅡm7-Ⅴ7と考え、
Eドリアンスケールで弾きます。
Em7-A7の部分は転調してると考えます。
キー=Cで
C△7ーF△7ーEm7-A7ーDm7-G7
が出てきたらEm7-A7の部分はEドリアンスケール、
Dm7-G7の部分はDドリアンスケールです。
なんとなくわかりましたでしょうか?
ドリアンスケールまとめ
ノンダイアトニックコードが出てきてそのコードがマイナーコードだった場合、
ルートに対応したドリアンスケールを使ってみましょう。
どうしても文章にすると長くなってしまいますが、
特別難しいことは書いてませんのでゆっくり理解できるまで読み返してみてください。
あきらめないで勉強し続けるマインドを持っていれば、
必ず理解出来る日がきます。
ドリアンスケールのとっさの使い方をこちらの記事に書いています。
良かったらご覧ください。
関連記事:モードとは何か